2016年11月3日木曜日

鹿児島市中央卸売市場魚類市場

雑に掲載してゆきます。
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ヘダイ


PA240579イトヒキアジ(成魚)


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ハガツオ

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アカヤガラ

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ギンガメアジ


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オキアジ



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アカチビキ




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ナンヨウキンメ


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クロムツ

こいが かごっまん あまかしょいごわす     (これが鹿児島の甘い醤油です)

実際、ごわすと言ってる人は今のところ確認していません。桜島も噴煙らしきものはちょっぴりしか上がっていませんねぇ。これは愛媛県松山市内で「ぞなもし」と話しているひとと遭遇しなかったのと同じです。整備新幹線なぞ通すもので、どんどん均質化してしまうのです。

PA240674平成26年の2月に訪れた際には、18~35歳若年労働者の流出が止まらないと報じられていましたが、そういう眼で見るせいか、さらに若者がへっているように感じました。ストロー現象です。
今回はそのような社会情勢を総括しに来たのではありません。今年7月に観測史上最大の噴火、噴煙を5,000mにまで噴き上げた桜島を観測に来たわけでもありません。
しかし、阿蘇山中岳噴火では、噴煙11,000mですからね。しかもマグマ混じりで。 PA240672

観光への影響なんて寝言いってないで、十分警戒すべきです!九州の縄文人を一瞬で壊滅させた破局噴火への警鐘ではないと、誰が言える?  あぁっ!風評被害!!!!  ってもう言論封殺もいい加減にしやがれ。
などとぼんやりとした不安の背後で日増しに近づく軍靴の音を黙殺するマスコミを憂いに来たのでもありません。

はい、やってきたのは鹿児島北埠頭のドルフィンポート。開業以来12年。平日夜はよく言えば落ち着いて、はっきり言えば閑散としています。
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地元回転寿司のめっけもんです。2014.2.18からの再訪です。
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黒潮流域の大型魚の水揚地。小型延縄漁船で鮮魚のまま。左が漁で使う釣針です。
今年はバショウカジキ(後述 )が大豊漁なんだとか。お品書きから、ホタ=アオダイ、コゼン=カスミアジ、アオマツ=アオチビキです。では

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 まずは フエフキダイ科 シロダイ
 美しい透明な身に、血合がサクラ色を添えています。

 本体の外形はタイ科の魚に似ていますが、暖海系のフエフキダイの仲間です。鹿児島なので。

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ふた皿目は カワハギ科ウスバハギ
薄っぺらいのに大型なので、鍋の具材として大都市圏でも出回ってます。刺身でいただくことはありませんね。
薄造りではなく、厚切り。ポンズのジュレでいただきます。
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 こちらは、フエダイ科アオチビキ こちらではアオマツと。シロダイはフエフキダイ、こちらはフエダイ。非常に紛らわしい。
 ほっぺたの鱗で見分けるんだったかなぁ

 ほんのりと赤みのある身。
 お仲間のハマダイと遜色のない身質

 

 

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そして、こちらは本日のハイライトといってもいいでしょう。なんとバショウカジキですよ。

トローリングで掛かったヤツが盛大にジャンプするシーンで有名ですが。松方弘樹さんダイジョブですかね。

まさか食べるとは… なんか熱帯魚を食べるような感じ。


鹿児島では秋太郎と呼んで大変に愛好されています。
そして今年は出漁制限が掛かるほどの豊漁。秋を代表する魚だそうです。

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戻りガツオです。
ス_トロンチウムもセ_ウムも心配せずに食べられる幸せ。えっ、でもフ_シマ沖を下ってきたとしたら…

まったく、脂肪は感じられず枕崎の鰹節の良好な材料になる筈です。脂あるカツオは汁をにごらせますので。



clip_image022最後は県魚 ニシン科キビナゴです。二尾を使って鞠寿司っぽく仕上げているところ。

いいですねぇ。ピカピカです。毎日膨大な量のキビナゴがこのように人手で捌かれているのに違いない。

中国人実習生の手によるものでしょうか。

 

 

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お汁にいたいたのは、あら汁。

中身はキンメダイ科ナンヨウキンメとホウセキハタか希望的にはスジアラの2種。

生姜の効いた麦麹味噌が良く合って大変においしかった。ただちょっと下ごしらえ不足。生臭みが少々。小僧さん若かったからなぁ、

生臭いといえば、お会計です。しめて 2,106円也。 んっ?前回2014年の際と較べて、なんとなく満足感がない。おおよそ地元静岡ではお目にかかれないお魚を新鮮なままいただいたのに。

以前に紹介したブログを見返してみました。(「鹿児島回転寿司事情」)
その結果、いまひとつ満足感が得られなかったわけは、ネタの大きさにあるということがわかりました。
2年8ヶ月前には実に当時の沼津魚がし寿司を凌駕するほどの大ネタだったのですが(注・現在の魚がし寿司はもはや寿司を超えています。ネタというより冊に近いかも)、今回はお値段変わらず、ぐっとスリム化。胃袋への収納も実にやさしいコンパクト設計でした。
どうりで、前回はネタの味についてもしつこく紹介していましたが、今回は濃いシャリの味を越えて伝わるネタの風味は感じられませんでした。かろうじて秋太郎が旬の持つ力強さを発揮していましたが。

しかし変わりなかったもの、それこそは 「こいが かごっまん あまかしょいごわす」でした。

東海林さだおさんが、時間の経過と伴に向上してゆく飲食店はないということを著しておられました。熱力学の第二法則と一緒ですね。

鹿児島寄港の楽しみだったのですが、PA240692  リピートあるかなぁ…