2014年7月3日木曜日

未利用魚を食べよう!

(上)スズキ目ベラ亜目ベラ科ニシキベラ属ニシキベラThalassoma cupido
(下)スズキ目ワニギス亜目トラギス科トラギス属トラギスParapercis pulchella

上の魚、どうしちゃったんでしょう?サイケデリックという昭和のカルチャーをご存じですか?

ジミーヘンドリックスとか…まぁイケナイ薬が脳に悪~い影響を及ぼし見えちゃうヤツ。ベトナム反戦運動なんかとも重なりますね、ベ平連とか。ヒッピー文化。今の人に言ってもわからないですヨ。
(上)スズキ目スズキ亜目テンジクダイ科テンジクダイ属ネンブツダイApogon semilineatus
(下)スズキ目ベラ亜目ベラ科ササノハベラ属ホシササノハベラPseudolabrus sieboldi

上の魚、サトウサンペイさんの漫画みたいな顔ですね(>_<)

さて、これらの魚種を漁獲したのはこちら↓
静岡県沼津市江梨漁港です。今年は梅雨前線が北上せず上空の寒気による豪雨が辛うじて潤しています。これはまだ午前ですが、富士箱根方面ではすでに“夕立”になっているようです。

この日はやっと水温が上がり(暖水塊が入ってきた)、トビウオの大群とそれを追うシイラの群れが活発に泳いでいました。また40cmのマサバが良く揚っていました。

しかしシイラもサバも今回は狙ってません。5.4mの延べ竿とアオイソメで上のような小魚を狙いに行ったのです。

ほかに釣れたのは、クロホシイシモチイトヒキベラマハタ (幼魚…当然リリース)、キタマクラ (猛毒…当然リリース)です。

なぜならば今回のテーマは

“未利用魚ネンブツダイのフィッシュボールでレッドカレーを作る”
だからです。
いやぁ、面倒ですね。①ネンブツダイを釣る、②フッシュボールを作る、③レッドカレーを作る という三段構えですし、①では支度をする。早起きをする。だとか、②魚をおろす、すり身にする。揚げるだとかそれぞれに細かいプロセスがあるのです。

魚をおろすシーンはスプラッターなのでR-15指定、省略します。

鱗を引き頭部と各鰭は落とし、内臓を除きます。

皮と中骨はそのままでフードプロッセサーに。

可食部分400gになりましたよ。
これに、生姜、小ネギ、ニンジンいずれもみじん切りにして加えます。

食塩、鶏卵2個、片栗粉大匙2を加え混ぜます。

これをスプーン2本で球状に成型しながら180℃の揚げ油に投入します。

すぐに浮き上がってきますが、ひっくり返しながらじっくりと中心まで火を通します。
出来上がりです。
フードプロッセサーでは十分細かくなりませんので、その後すり鉢でよくあたる方が見た目も口当たりもスムースになります。豆腐を混ぜるのも良いです。面倒ですけど。

今回は骨っぽさが残ったものになりましたが、宇和島のジャコテン風でこれはこれでOKです。
400gの魚肉から25個くらいできました。

さらにこれを牛肉の代わりに使いタイ風レッドカレーにしました。
レッドカレーの作り方はまた次回にお伝えしましょう。
これからの暑い季節、激辛タイカレーで発汗しましょうよ!ハッハッハッハッ!!!! Hey スティーブ今日の客はノリが悪いな!(グラハム・カー 世界の料理ショーより一部抜粋)
次回はフィッシュペーストにチリソースを加えトートマンプラー(タイ風さつま揚げ)にします(>_<)

【今回の雑~な、でも長~いまとめ】
愛媛県宇和島名物ジャコテンの材料はホタルジャコ(スズキ目ホタルジャコ科)でアカムツ=ノドクロの仲間です。美味しいんです。見た目は今回の主材料ネンブツダイ(スズキ目テンジクダイ科)とそっくりですが、別の魚です。

しかしネンブツダイでも大変おいしくできました。ベラの含有率も高かったですし。トラギスも美味しい魚です。このようないわゆる“未利用魚”を美味しく食べるというのが今回のテーマでしたが大成功をおさめたと言っておきましょう。

ファミリーフィッシングで大漁の際には是非!!!! って西伊豆の漁港でサビキ釣りするとだいたいネンブツダイ大漁なんだよね。頭骨に耳石、下顎先端と背鰭第1棘と胸鰭第1棘がすごく硬くて南蛮漬け、唐揚げでもだいたい嫌んなるの。ここは大胆に捨てて(頭でかいので可食部分がどんどん減ります)いきましょうや。ねぇ。

0 件のコメント:

コメントを投稿