ヘダイ
イトヒキアジ(成魚)
アカヤガラ
ギンガメアジ
オキアジ
アカチビキ
ナンヨウキンメ
実際、ごわすと言ってる人は今のところ確認していません。桜島も噴煙らしきものはちょっぴりしか上がっていませんねぇ。これは愛媛県松山市内で「ぞなもし」と話しているひとと遭遇しなかったのと同じです。整備新幹線なぞ通すもので、どんどん均質化してしまうのです。
平成26年の2月に訪れた際には、18~35歳若年労働者の流出が止まらないと報じられていましたが、そういう眼で見るせいか、さらに若者がへっているように感じました。ストロー現象です。
今回はそのような社会情勢を総括しに来たのではありません。今年7月に観測史上最大の噴火、噴煙を5,000mにまで噴き上げた桜島を観測に来たわけでもありません。
しかし、阿蘇山中岳噴火では、噴煙11,000mですからね。しかもマグマ混じりで。
観光への影響なんて寝言いってないで、十分警戒すべきです!九州の縄文人を一瞬で壊滅させた破局噴火への警鐘ではないと、誰が言える? あぁっ!風評被害!!!! ってもう言論封殺もいい加減にしやがれ。
などとぼんやりとした不安の背後で日増しに近づく軍靴の音を黙殺するマスコミを憂いに来たのでもありません。
はい、やってきたのは鹿児島北埠頭のドルフィンポート。開業以来12年。平日夜はよく言えば落ち着いて、はっきり言えば閑散としています。
地元回転寿司のめっけもんです。2014.2.18からの再訪です。
黒潮流域の大型魚の水揚地。小型延縄漁船で鮮魚のまま。左が漁で使う釣針です。
今年はバショウカジキ(後述 )が大豊漁なんだとか。お品書きから、ホタ=アオダイ、コゼン=カスミアジ、アオマツ=アオチビキです。では
まずは フエフキダイ科 シロダイ
美しい透明な身に、血合がサクラ色を添えています。
本体の外形はタイ科の魚に似ていますが、暖海系のフエフキダイの仲間です。鹿児島なので。
ふた皿目は カワハギ科ウスバハギ
薄っぺらいのに大型なので、鍋の具材として大都市圏でも出回ってます。刺身でいただくことはありませんね。
薄造りではなく、厚切り。ポンズのジュレでいただきます。
こちらは、フエダイ科アオチビキ こちらではアオマツと。シロダイはフエフキダイ、こちらはフエダイ。非常に紛らわしい。
ほっぺたの鱗で見分けるんだったかなぁ
ほんのりと赤みのある身。
お仲間のハマダイと遜色のない身質
そして、こちらは本日のハイライトといってもいいでしょう。なんとバショウカジキですよ。
トローリングで掛かったヤツが盛大にジャンプするシーンで有名ですが。松方弘樹さんダイジョブですかね。
まさか食べるとは… なんか熱帯魚を食べるような感じ。
鹿児島では秋太郎と呼んで大変に愛好されています。
そして今年は出漁制限が掛かるほどの豊漁。秋を代表する魚だそうです。
戻りガツオです。
ス_トロンチウムもセ_ウムも心配せずに食べられる幸せ。えっ、でもフ_シマ沖を下ってきたとしたら…
まったく、脂肪は感じられず枕崎の鰹節の良好な材料になる筈です。脂あるカツオは汁をにごらせますので。
最後は県魚 ニシン科キビナゴです。二尾を使って鞠寿司っぽく仕上げているところ。
いいですねぇ。ピカピカです。毎日膨大な量のキビナゴがこのように人手で捌かれているのに違いない。
中国人実習生の手によるものでしょうか。
お汁にいたいたのは、あら汁。
中身はキンメダイ科ナンヨウキンメとホウセキハタか希望的にはスジアラの2種。
生姜の効いた麦麹味噌が良く合って大変においしかった。ただちょっと下ごしらえ不足。生臭みが少々。小僧さん若かったからなぁ、
生臭いといえば、お会計です。しめて 2,106円也。 んっ?前回2014年の際と較べて、なんとなく満足感がない。おおよそ地元静岡ではお目にかかれないお魚を新鮮なままいただいたのに。
以前に紹介したブログを見返してみました。(「鹿児島回転寿司事情」)
その結果、いまひとつ満足感が得られなかったわけは、ネタの大きさにあるということがわかりました。
2年8ヶ月前には実に当時の沼津魚がし寿司を凌駕するほどの大ネタだったのですが(注・現在の魚がし寿司はもはや寿司を超えています。ネタというより冊に近いかも)、今回はお値段変わらず、ぐっとスリム化。胃袋への収納も実にやさしいコンパクト設計でした。
どうりで、前回はネタの味についてもしつこく紹介していましたが、今回は濃いシャリの味を越えて伝わるネタの風味は感じられませんでした。かろうじて秋太郎が旬の持つ力強さを発揮していましたが。
しかし変わりなかったもの、それこそは 「こいが かごっまん あまかしょいごわす」でした。
東海林さだおさんが、時間の経過と伴に向上してゆく飲食店はないということを著しておられました。熱力学の第二法則と一緒ですね。
最小存続可能個体数(Minimum Viable Population、MVP)
いやぁ、危なかった!7万4000年前です。滅んじゃいそうになりました。
人類が滅んでいても無関係にこの景色はあるはずです(大分県由布岳山麓)
種を維持できる最小個体数です。100~1000年後にも種が存続できているために今どれくらいの数、生きている必要があるか。
ホモ・サピエンス・サピエンスが滅んで、ホモ・サピエンス・ネアンデルタールが生き延びていたらこれほど文明という災厄によって、天然自然が侵食され尽くすこともなかったかも。生物の楽園が広がっていたのかもしれません。そんな映像があったなぁ。滅亡後の楽園…
ネアンデルタールは声帯が短くてオーラル・コミュニケーションがサピエンスほど発達しなかったようです。でもサピエンスとネアンデルタールって混血してるんですよね。彼らは滅んだけど、DNAの一部は我々皆のなかに継承されている。
生物の楽園……。でも待って。ほとんどすべての生き物は相互に闘争の対象であり、生存のための競争相手ですよね。調和を目的として平和を尊び生きているわけではありません。常に自己保存の脅威を排除したいという生存欲求の敵対なのです。
だから我々は今大量絶滅キャンペーンを継続している。もし、あらゆる生物の種の多様性が維持されることが、我々の生存にとって必要なら、文明を犠牲にしても守ろうとするはずですから。
でも危なかった。破局噴火がインドネシアで起こり、環境が寒冷化し、1万数千人という23区の待機児童数と同じような人数にまで減少。絶滅危惧種だったんですね。実際寒冷化はこたえる、かなりこたえる。温暖化は生存には圧倒的に有利です。寒いのはダメだ~。
人類が滅んでいたら、手前の景色はありませんでした。(箱根山麓からの払暁) 昨年(H25)夏、いただいたゴーヤ。ずいぶんいただきました。モモルデシンをまるごといただくため豆乳スムージーにしました。
今回はツルレイシ(蔓茘枝 学名:Momordica charantia var.pavel被子植物門双子葉植物綱ウリ目ウリ科ツルレイシ属)の総括です。
4月に博多で購入。ゴーヤマニアの方のブログを参考に(実に大勢の方がアップしてますなぁ)難なく発芽、苗まで育てました。
こ~んな子猫の額に、植えました。っっが!
1ヶ月後……半分枯死。ウウウッ(涙)
こんな中途半端に心折れてはならない。カインズホーム沼津店で3株緊急調達。
はっきいり言って、種から育てるより楽っす。そりゃそう。カボチャの苗に接木して丈夫にカスタマイズしていそう。
左上にちょっぴり写り込んでいるのは、オクラ。これは凄い。とにかく凄い。あっという間に木みたいに育ちました。
子猫の額の土質。ゴーヤには厳しかったようです。
害虫にも疫病にも強く、緑のカーテンが冷房効率を引き上げ、果実は健康にも大変によろしいというまさに健全なる夏休みの自由研究の友も、我が家では観るたび心に陰を落とすのみで功無く枯れ果てると思いきや…
あぁ、なんとひとつ、たったひとつ結実しているではありませんか。この荒野に。でもレモングラスとオクラには極楽なんだよなぁ。好酸性・好アルカリ性の差でしょうかね。
【 今回の雑~なまとめ 】
文明社会かつOECD加盟国に暮らしている以上、人生のある期間を勤労に捧げたならば後は人生の果実を味わうという権利が保証されているはずですし、その果実が勤労の目的であるわけです。
憲法上の義務を果たしたなら当然権利が付与されるのです。それが社会保障制度ですし、国家はそれを保証する責任があるわけです。5兆円損失?はぁ?? ニュージーランド、台湾の国家予算以上が吹き飛んだわけです。
子供:「ねぇパパ、小国の国家予算以上の額を吹き飛ばしといて、「だってしょうがないじゃんイギリスがEUとかやめちゃうからだよっ」なんて居直ってるけど、バカなの?」
父親:「ハハハッ、いいところに気がついたね坊や。公務員には身分保障っていうのがあって、たとえば、全然車が通らない道を計画して何十億円つぎ込んじゃったり、釣堀にしかならない広~い岸壁とか作っちゃてもしかられないんだよ。全然平気だよ。」
子供:「ボクがお遣いで高い牛乳買ってきたら、ママに叱られたよ~(涙)」
父親:「おやおや、公務員がいちいち叱られてたら、行政が萎縮しちゃうじゃないか。だから全然責任なんかとらなくたっていいんだよ。」
子供:「そうか!わかったよ。叱られたくなかったり、もうデタラメなことにイライラするのが嫌だったら、ボクが公務員になっちゃえばいいんだ!」
父親:「おっ、じゃ大きくなったら、大原簿記に行くか!!ハッハッハ」
なんか、もんじゅの1兆円も安く感じられるなぁ。
カイワリ(貝割、学名 Carangoides equula )スズキ目アジ科カイワリ属
その結果、平べったいアジ科の魚は美味しいという結論を得ました。もちろんそれ以外にもおいしい魚はありますよ。キンメダイやアコウダイ、エビスダイなどは別格です。スズキ目に絞れば、アジ科の平べったくて2kgまでのモノが鮮度しだいですが、大変においしいのです。
ここ長泉町は沼津漁港からほど近いにもかかわらず沼津漁港で水揚げされる鮮魚がほとんど出回りません。もっとも買い物する場所がイオン系スーパーばかりだからでしょうけど。探せばあるんだろうなぁ… ってこれがまとめ?っっです。
十脚目エビ亜目カニ下目キンセンガニ科キンセンガニ属キンセンガニ
8本の脚全部パドル状になってます。浮いてる魚の死骸なんかを泳いで探したり、砂にもぐったり。愛嬌の塊です。ツメのとげが生意気ですね。こんな近未来的な容姿ですがかなり原始的な形質を持っているそうです。わからないものです。
十脚目エビ亜目カニ下目ガザミ科イシガニ属イシガニ
こちらは後脚のみパドル状。ガザミ、ワタリガニの仲間です。しかし小さいので産業種にはなりません。小粒ながら味は相当濃くて、伊豆の海岸線では半分に断ち割って味噌汁に入れます。喉が痛くなるほど濃厚な出汁が出るよ。身をほじくろうと差し歯なんかで齧ると折れるよ。
????????????????……。誰? N50° 北太平洋上、カツオノカンムリ(花クラゲ目盤泳亜目ギンカクラゲ科カツオノカンムリ属を)採取していたらネットのロープにくっ付いてた。
厚さは2mm。2センチじゃありませんよ。 別件ですが、カツオノカンムリの英名はBy the wind sailor 風任せの船乗り。あぁ絵がないのが残念です。詳しくはWikiでね。
ぐにゅぐにゅで脚がひょろひょろ、厚さ2mmの見た感じ”カニ”っつぽい、こいつはいったい!!
っというわけで、豪州タスマニア大学水産養殖学科のDr.Alan に訊いてみました。
Dr. はっはっはっ、これがわからなかったら、まさかセップクじゃないだろうね。
小生 ホントはわからないんじゃね?こりゃ新種じゃないの?カニクラゲとか?
Dr. はっはっはっ、ハリモグラくちにつっこんじゃうぞ。それともアカカンガルーがいいか?
聞いて驚け、こりゃSpiny Robster 十脚目イセエビ下目イセエビ科イセエビ属イセエビのメガロパ(幼生)だ。どうだまいったか。
【 今回の雑~なまとめ 】 カニじゃなくて、エビでしたね。あんな姿で大洋をさまよった末に岩の隙間にたどりつくんですね。
立派なひげ、折れやすくて、商品価値に影響します。折れたところに作り物のヒゲを接ぐ商売があったんだって。三重県あたりのお仕事だったと思います。
こちらは、ハナサキガニ
(花咲蟹:Paralithodes brevipes エビ目(十脚目)・ヤドカリ下目・タラバガニ科・タラバガニ属)
ヤドカリの仲間なんだね。どうりで脚が6本だ。
かつて白豪主義を標榜していた政治家が今回当選したんだって。資源バブル崩壊で、怪しくなってるんだなぁ。
ドングリを大事そうにかかえた沢蟹。十脚目・カニ下目・サワガニ科。わが国の固有種。
繁殖に海を必要としない完全な陸封種。宮崎県尾鈴山系にて。
あの固いドングリの殻をハサミで割るのかな~。さるかに合戦の柿の種?種を運ぶ習性があるのか。この後埋めたのかも。水に漬けてふやかすとか。…まさか。
縄文文化はドングリ文化=照葉樹林文化と呼ばれるけれど、ドングリの生産性って人類を養うほど高かったのか。アク抜きすれば十分食用になっていたようですが。
津軽の十二湖で飼われていたツキノワグマの食事はドングリだった。器用にボリボリと口に入れては殻だけ出してた。昨年の豊作で今年は繁殖に成功したツキノワグマが多かったようです。ありがとうドングリ。スダジイは生食したことあるけど、渋み無く少し甘かった。
今でも多くの動物たちを養っているんでしょうな。ドングリを当てにしてるんだ。みんな。愛鷹山のクマも秋のドングリを心待ちにしているだろうね。
加州ヨセミテ国立公園バーナル滝にいた齧歯目リス亜目リス科カリフォルニアジリス。放ってやったドングリを器用にキャッチ。頬張ってます。
【 今回の雑~なまとめ 】
だから伐採してはいかんよ。ブナの天然林を。
省庁再編の折、林野庁を廃止しようとしたんだけど、林道予算が巨額で当然林道議員なんかがいて、利権がらみで挫折してたなぁ。スーパー林道なんてもういらない。それと立派な林道完成したらすぐにゲート作って、一般車両通行禁止だって。林業人口ってどれくらいいるのか。巨費を投下してくれちゃってるけど。
サワガニは肺住血吸虫という強烈な寄生虫の中間宿主なので、絶対に生食はいかんよ。食べなくていいです。ほかに食べるものいっぱいあるから。