カイワリ(貝割、学名 Carangoides equula )スズキ目アジ科カイワリ属
鮮度落ちしているように見えますが、以西底引き網たぶん大日本水産㈱の水揚げ。最大40cmに成長しますが、写真のサイズが市場に出回るのもかなり珍しい。長崎市内での魚価は大変低かった。
煮付けてギュッとしまっり、それでいて繊細な身質は最高でした。
ナンヨウカイワリ(学名 Carangoides orthogrammus)スズキ目アジ科ヨロイアジ属
撮影場所:沖縄県宮古島平良漁港。
当地の競りは0800から。華が咲き乱れたかのように美しい魚体が並べられ、えぇそりぁもう大コーフンしましたよ。
下の写真上から、ナンヨウカイワリ再掲、イソマグロ、スマ
採取地:サイパン島港外。
このナンヨウカイワリには脊椎と頭骨との関節付近の身に線条の寄生虫塊が入っていて、気を失いそうになりました。おいしく食べちゃったんだけど。もちろん身をね。スマは絶品です。
シマアジ(縞鯵 学名 Pseudocaranx dentex)スズキ目アジ科シマアジ属
採取場所:沼津市江梨漁港
なんとシマアジですよ。天然モノの2kg前後はン万円することも。しかしこれは若魚です。幼魚か。鰓蓋上端の黒点はアジ科のご愛嬌です。まさかクロボシヒラアジではないでしょうね。温暖化してるので。から揚げにしたら、から揚げ粉の味がしました。
マルコバン(学名:Trachinotus blochii)スズキ目アジ科コバンアジ属撮影場所:鹿児島市中央卸市場魚類市場
なんかマナガツオっぽい顔ですね。鱗はかなり微細でタワシでこすり落とせる。水族館の回遊水槽でおなじみです。群れなしてる。水槽の中では結構異形に見えるのですが、トロ箱に収まると普通ですね。実食してません残念ながら。しかし売っているからには今日誰かがどこかで食べるんでしょう。競り落とした魚屋さんを尾行するか…
イトヒキアジ( 学名:Alectis ciliaris)スズキ目アジ科イトヒキアジ属撮影場所:鹿児島市中央卸売市場魚類市場
こいつの幼魚~若魚は背鰭と臀鰭が特徴的に伸びています。これは成魚。沿岸域の食物連鎖のかなり上位に位置します。強力かつ俊敏な遊泳力。でもおそらくは定置網から逃れられなかったようです。
身質はしっかりして、ほど良く脂もあるのですが、ちょっとクセがあったなぁ。那覇で食べたけど。
糸を曳いてる若魚の方は、ホノルルのサンセットフィッシングで釣ったのをロクセンフエダイとともに船上で刺身にしてもらって食べた。カミさんと。こちらはすんごく美味しかった。新婚だったせいかなぁ。
クロアジモドキ(学名:Parastromateus niger )スズキ目アジ科クロアジモドキ属
撮影場所:クアラルンプール、チョーキット市場
中央がクロアジモドキです。近来鹿児島の定置網でもおなじみだとか。東南アジアの代表的魚種です。
しかし鮮度管理一切なし。ぷんぷん匂ってましたよ。当然生食ではなく香辛料を効かせ入念に加熱した一品になるのでしょうね。ところで現地では捨て身で赤貝入りチャーハンを食べました。無事でしたよ。香港ではカニにあたったけど…。
オキアジ(学名:Uraspis helvola) スズキ目アジ科オキアジ属撮影場所:鹿児島市中央卸売市場魚類市場
オキアジ。小田原あたりでも定置に入ります。クロイので魚価は低いながらも味はシマアジです。皮さえ引いてしまえば、分りませんからね。クロイ魚は一般的に魚価低めです。黒い魚ってだいたい浅い岩礁帯に向いてる体色なんですね。だから磯臭い。雑食するのでなんか臭い。クロダイ、メジナ、イスズミ、スズキ。
このオキアジの遊泳域は中~低層です。赤い方が有利だと思うのですが。クセは無く、皮目(血合い付近)の脂の甘み、香りは天然シマアジというか、平べったいアジ科の高級な味わいです。
【 今回の雑~なまとめ 】
ようやく暴力的な猛暑が終わったようです。そろそろ魚料理したいなぁと思えるようになりました。鮮度管理できそうなので実にさまざまな魚を刺身で味わってきました。とりあえずなんでも刺身で食べるが身上ですので。
その結果、平べったいアジ科の魚は美味しいという結論を得ました。もちろんそれ以外にもおいしい魚はありますよ。キンメダイやアコウダイ、エビスダイなどは別格です。スズキ目に絞れば、アジ科の平べったくて2kgまでのモノが鮮度しだいですが、大変においしいのです。
ここ長泉町は沼津漁港からほど近いにもかかわらず沼津漁港で水揚げされる鮮魚がほとんど出回りません。もっとも買い物する場所がイオン系スーパーばかりだからでしょうけど。探せばあるんだろうなぁ… ってこれがまとめ?っっです。
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