2016年9月6日火曜日

鳥たちの日常

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 海面近くを滑空する、ミズナギドリ目アホウドリ科アホウドリ属アホウドリ。標準和名はアホウですが英名はALBATRUS アルバトロス。色黒なのは若鳥だから。成鳥は2mを越し、白く優雅な姿です。10年くらいかかります。白くなるには。

 個体のサイズと寿命には正の相関があるという法則のとおり、なんと平均寿命30年。最高は50年といわれています。ちなみタイハクオウムは60年の寿命を持つとか。

 鳥類が恐竜の遺存種(Relict)であることを考えれば頷けますね。爬虫類は一般的に成長限界が無いとされていますから。

 本船の後をず~っと着いてきます。外洋に出るとすぐ。死んだ" 船乗りの魂 "などと言われますがロマンチックととるか、それともオカルトチックととるのか。
 その魂、だんだんと数を増して行き、10羽くらいで群れを成しますが、入港が近づくにつれ、一羽また一羽と姿を消していきます。どこか絶海の孤島を棲家としているんでしょうか。
 滑空によって時速100km/hを出し、1,000km/日以上の飛行が可能だとか。

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 こちらは、ペリカン目ネッタイチョウ科ネッタイチョウ属アカオネッタイチョウ。別名ボースン・バード。ボースンとは掌帆長、大航海時代水夫を束ねていた親玉をBoatswain と呼んでいました。今もボースンは職名甲板長の通称として残っています。そのボースンが使うスパイキ(撚ったロープをほどくためのとがった道具)に尾が似ているところから。あるいは軍艦で吹鳴するボースンコール、サイドパイプと呼ばれる笛に鳴声が似ているからこのように呼ばれています。
 実際のボースンは潮で枯れた銅鑼声に、真っ黒に日焼した恐ろしげな風体をしていて、おおよそこんな優雅な姿ではありませんので。

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【 今回も雑~なまとめ 】
 いずれも、南洋サイパン島近海で撮影しました。

 天然自然について記すのはやっぱりいいなぁ。社会の有りようについて文句を書き連ねるよりずっといいや。むかし社会学の先生が「「社会科学は人間の概念が作り出した虚構であり、述べる事実を客観的に裏付ける証左は何も無い。その点自然科学は厳密な論証によってのみ構築されている。」って言われちまったよ、まいったね、そのとおりで。」 おっしゃてた。

 何が事実で、虚構かは私自身が一番都合の良いモノ、口当たりの良いものを取捨選択します。がっつりバイアスを効かせてね。

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