2014年1月8日水曜日

ブダイ、冬磯から

スズキ目ベラ亜目ブダイ科ブダイ属ブダイ
Calotomus japonicus (Valenciennes, 1840)
 
やっと佐伯水産としての話題です。第一号は鱗が挽かれ、エラワタが抜かれた状態で登場のブダイです。全長で40cmの雌です。冬場が旬のこの魚、ハンバノリを餌に磯で狙います。台所で鱗を挽こうものなら、半年後でもどこからか鱗が出てきます。バンバン跳ねまくります。最悪です。しかし、このウロコを素揚げにしたものは結構いけるらしいですよ。
写真の個体は伊豆の紀伊国屋ことスーパーアオキ鮮魚部で加工してもらいました。ブダイのお値段は信じられないくらいリーズナブル♡
ほんの少し腹が匂いましたので、完全に藻食に移っていないのかもしれません。伊豆半島、伊豆七島でおなじみのこの魚、大島では豪快にも開きにされていました。お正月にはかかせない魚だとか。
なんともユーモラスな(-_-;)顔。
ところで南海の島々に行ったことあります?白亜の真砂、青い海…ロマンチックですよね。あの砂の大部分はコヤツの仲間が、かじったサンゴの栄養だけいただいて不用のものを出した、つまりウ〇コなんだそうです。
この顔、脅威の顎力!


柵取りしました。あの姿から想像もできない美しい身が現れました。皮はブヨブヨとしてますが、肉質はとてもしっかりムッチリとして重量感があります。皮目(皮と身の間)に旨みが濃縮されていますので、皮付きのままか湯引きがいいかも。沖縄では仲間のシロクラベラ(マクブー)を皮付き生で食べましたが、皮の弾力、皮目の濃い味わい、身質の歯ごたえが素晴らしかった…ウットリ。

ちなみに皮は挽きにくかったのでちょっと残りました(-_-;)

 
写真からは独特の食感が伝わらず残念です。歯ごたえが強いので薄く造ります。しっかりした身質を噛むごと甘みが出てきました。後味はかすかに磯の香り、クセといえばそうなのかも。ハタ科の魚にも似た味わいですね。
しかしこの魚を味わうなら、なんといっても大島名物ベッコウ漬でしょう。酒と醤油を煮切ったタレに一晩漬けたものです。明日が楽しみ!アラ炊きと一緒にいただきます。

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