手品のように富士山が消えています。強風の元日です。 |
さて、12月30日(月)に家族で年収めトレッキンに行ってきました。以下にその様子を紹介します。
0515起床。放射冷却で氷点下です。交通量の少ない早朝のこと40分程度で本日のルート伊豆長岡の城山~発端丈山(ほったんじょうやま)スタート地点に到着
なんとか日出に間に合いました。 |
半島まるごとジオパークに |
はるか南方の火山島がその起源で一説には現在の小笠原付近からプレートに乗ってやってきたそうです。プレートテクトニクス論の証拠といえますね。
0720トレッキング開始。妻と中三の息子。
すぐに割りと急登になります。水量の乏しい沢沿いに岩頭を踏んで行きますがこれが苔むしていてかなり滑ります。転倒即怪我になりそうで、結構緊張しました。
孟宗竹林、アオキの目立つ自然林、ブナ林と短いながらも植生が次々とかわり植物の好きな方にはかなり楽しめるのではないでしょうか。
まっすぐ進むと葛城山、発端丈山に続く植林帯、右に折れると城山山頂です。
木立の合間から左に富士山、沼津方面を左に天城山系を覗きながら尾根道を上ります。北隣の沼津アルプスもこんな感じです。岩盤が幾層にも縦に埋まっているような、強烈な地層の褶曲を感じさせます。左側はロッククライミングの有名なゲレンデだとか。
0820快晴無風の城山山頂に到着。
遠く浮遊する黒い塊… なんと蚊柱です。それを狙って乱舞する無数のツバメの群れ。師走の晦日の光景とは思えません。城山東面は名物の強烈な西風から風下になっているので、常に温暖なのかもしれません。日差しもたっぷりですし。
富士山、右手裾野からのびる箱根、手前の山塊は沼津アルプスです。
富士山のア~ップ。宝永火口がボカンと大口を開けています。
山頂の眺望との別れを惜しみつつ、発端丈山へ向かいます。当分植林帯を進みますが、高低差もほとんどなく、トレッキングに最適です。
途中このルートには似合わない重装備のザック、その割に無造作な足許の一群とすれ違いました。??この後交差する舗装林道脇に駐車された10数台の車列。なるほどロッククライマーの皆さんですか。
できれば植樹帯は歩きたくないのですが、この道は良く下枝打ちされたヒノキがまっすぐに育ち、なかなかに気持ち良く歩けました。落ち葉の踏み心地もふかふかです。地元の登山会の好意か風景の解説標識がいくつも有り、楽しめました。
0940、等高線から一旦下ると植樹帯から抜けて発端丈山山頂分岐の鞍部に出ます。山頂までは冬季の自然林らしい明るい道が続きます。
ときおり強烈な西風のブローが抜けていきますが、明るい日差しとあいまって快適そのものです。かなりの急登にアシストロープが設置されていました。ザクザクと心地よく落ち葉を踏んで登ってゆきます。
あと少しガンバレ、息子のがんばりを母親が見守ります。あの空間の向こうには…
山頂芝の広場 |
こんな光景が待っていました。一つの眺めの中に駿河湾、富士山、南アルプスが収まっています。
1000、発端丈山山頂到着。強い西風も気持ちがイイ。やってきた甲斐がありすぎてお釣りがきそう(?)です。
愛鷹山と富士山。城山から眺める姿とまるで違います。" ボカンと大口をあけて "なんて言ってゴメンナサイ。堂々たる単独峰。ピラミダルな山容。まさに日本一です。
聖岳をはじめ冠雪の南アルプス。今日ここに来た人だけが出会える光景に大満足でした。惜しみつつ帰路に着きます。
最初の城山分岐に戻ってきました。
往行にすれ違った人でしょうか。岩壁に取り付いています。高度が伝わらないと思いますが垂直に200m以上切り立ったところをハングしています。凄い!! リアルスパイダーマンです。
1150無事登山口帰着。素晴らしトレッキングになりました。低山里山のトレッキングとは赴きを異にしていますね。
オーソドックスな葛城山頂行コースとは別に中途から葛城山背面に上がるブナの美林とトラバースのルートがあるようでしたから次回はこちらにもトライしてみたいです。
この後名湯伊豆長岡温泉で汗を流し、一年の締めくくりとしました。
本年も良い年でありますように。
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