2014年2月23日日曜日

開聞岳山麓春景

2月20日 昨日は桜島冠雪、本日は開聞岳春本番
愛車DAHON Cadenzaで鹿児島中央駅に
小さく畳んで、電車おっといけない、汽車でGo
山川駅に到着(^o^)丿
変わった岩山の麓に山川地熱発電所が30メガWを吹きだしています。


道の続く先に薩摩富士「開聞岳」
 
開聞岳山麓ではキャベツの収穫期でした。春なんです。
 
924m
ピラミダル独立峰を代表する麗美な容姿。

開聞岳登山口に続くふれあい公園の桜のアーチ。河津桜でしょうか。落花を敷き詰めて出迎えてくれました。

昨日は雪だったのに、今日は一転春になりました。しかも早春ではなく、春本番です。

開聞岳の中腹より上にクビレがあるのがわかりますか?

上部は溶岩円頂丘で安山岩。下は玄武岩でできている2層型なんです。

なんとも美しい容姿に似合わず登りにくいんです。6合目以上は岩場となり、もうイライラしながら登って行きます。

まぁ、人間が練れていないだけですけど…(-_-;)。

登山のログは近々ヤマコレにアップしますのでとりあえず今回は春をお届けしました。


【  今回の雑~なまとめ 】

この100名山の一に登るためだけに来るのはどんなもんでしょうか。ほかの名所と抱き合わせで是非!!!!

2014年2月22日土曜日

氷壁出現!

2月19日早朝。鹿児島市内より
濃霧の向うから忽然と姿を現す氷壁…
 
ではなくて、桜島が冠雪しました。南国鹿児島にしては珍しい…というわけでもありません。
 
標高1,117m、北からの寒気と前線の影響で積雪となるのは珍しいことではないようですね。
 司馬遼太郎著「翔ぶが如く」によれば西郷隆盛率いる反政府軍出陣の際にも、大雪だったとされています。
 
130年前の明治10年2月13日のことなので、ちょうど今頃ですね。
 
 
西郷さんが見上げた雪の桜島の姿は今とすこし違っていたと思います。明治10年以降幾度となく爆発的噴火を繰り返していますので。
 
特に今から丁度100年前の大正3年1月12日に始まる大噴火は当時 ” 島 ” だった桜島と大隅半島とを溶岩流がくっつけてしまい、現在に至ります。
 
 
【今回の雑~なまとめ】
 
これほど安全にしかも間近に活火山のダイナミズムを観察できるのはここ鹿児島市以外にないでしょう。

実際ここ数日で、噴煙が2500m上空に達するほどの爆発が何度も起こっています。地元の人はこの程度ではフフンッという感じですらありませんが。

この噴火は“2000m”「小規模」なものでした。
もし富士山から2500mの噴煙が上がれば心理的には壊滅状態でしょうね。「もうなにもかも終わりなんだよ!!!!!」来たるべき日のために、慣らしておいた方がいいかも…
 
ただし風向き次第、夏場は論外とのことです。冬場に是非!!!!

2014年2月18日火曜日

鹿児島回転ずし事情


鹿児島でゴワス。…あれ、桜島らしくない? 2013年爆発的噴火を繰り返した桜島も今日は
お休みのようですね。よしよし(-_-;) 
んな甘くないです。翌朝しっかり噴火してます。
薄~く伸びる雲。これ実は火山灰なんですね。      

鹿児島の人はすごーく風向きを気にします。                                       

朝のテレビでは画面左上に桜島上空の風向きが示されています。 

風向き次第でその日の快不快が決まるのですよ。                                                           


そして、夜は雨です。鹿児島港の観光スポット「ドルフィン ポート」 にやってきました。すぐ目の前の立地です。素敵ですね。 

しかし、桜島というまさに噴火・爆発を繰り返す恐ろしげな活火山のこれほど近くに平然として都市があるのは驚きです。

火山灰の生活への支障も考えられないくらいあるでしょうにね…

そのような心配をよそに、お腹は減るわけです。
 
そうだそうだ、今回のテーマは「桜島その脅威」ではなく「鹿児島そのお寿司事情」です。

当地鹿児島市の魚市場(鹿児島中央卸売市場魚類市場)は福岡に次ぐ規模の大きなものです。

当然市中の鮮魚事情も大いに期待できるに違いありません。

やって来たこちらは㈱寿福産業さんが市内と霧島市に6店舗を展開する「めっけもん」 
100円寿司ではなく昔の「魚がし寿司」タイプの業態です。



 
明るく活気ある店内。心配された鹿児島弁について店員さんの対応は普通の標準語です。

しかし飛び交う業務連絡の鹿児島弁はさっぱりわかりません。いったいなにが語られていたのか…

江戸時代幕府の隠密対策に造語されただけあって、このあたり他県人が溶け込む余地はなさそうです。


お造り三種盛。キビナゴ、ヒレナガカンパチ、ヒラメのエンガワ いずれも天然
メタリックな輝き!鮮度が素晴らしい。ピカピカじゃありませんか!
キビナゴは鮮度が落ちると筋肉の弾力が無くなり骨っぽく感じるんですよね。ヒレナガカンパチ、ヒラメともしっかりした歯ごたえがありました。
 
しかし、ヒラメ・カンパチともおそらく魚価が高くないようです。こちらで好まれている、名物とも言えるのは「ホタ」アオダイですが、今日は未入荷でした。
 
カツオです。初鰹と言っていいでしょう。11~1月はスマ(ヤイト、ホシガツオ、)が良く、スマが終わるとカツオが獲れだすのだそうです。ムッチリとして歯に吸い付くようです。そして脂っ気に邪魔されないカツオの香がします。
 
いやあ色が悪くてスミマセン こちら実は今回のメインなんですが…これ アオチビキ です。初めて食べました。透き通るような身、甘い味わい。逸品でした。これは珍しいというか鹿児島だから味わえたんですねぇ。

 これは オキナメジナ です。噛むほどに味わいが出ると説明にあったように、実に濃い味わいでした。沖合でとれるのでメジナの磯臭さはありません。イイ色ですね。


 
こちらは、ナンヨウキンメ。皮付で供するとはさすがわかってらっしゃる。皮と身の間に脂肪層がほとんどありません。しかし身の表面にうっすらと脂が浮いているのが分かります。もちろんおいしかったです。
めっけもんの看板メニュー華アジ!といいたいのですが、入荷がありませんでした。これは錦江湾内で獲れたものです。その辺は正直に表示し値段も安くなっています。
 
華アジとは阿久根市沖で手釣りされる根付きの群で、ブランド化を進めています。この マアジ でも十分においしかったです。これは回遊群のようです。
 
骨はすぐに二度揚げしてくれます。
このほか、メダイ、ウスバハギ などをいただきました。いやぁ満足満足。
何しろ大きい。ネタの大きさは「魚がし寿司」の2割増し、シャリの量は小さな俵おにぎりと言って言い過ぎではありません。
お勘定の方は2割引きですね。
 
「いい思いしたんだね…」
 
いいことばっかりだったのでしょうか?問題はなかったのでしょうか?
いやいやここに問題が大問題があったのです。このままでは終わりません。終わらせてくれません。
 
大問題その1
醤油が甘い。薄口普通の2種類が常備されています。薄口はほぼ「めんつゆ」と思ってください。しっかりカツオだしも効いています。普通にいたっては「みたらし団子のタレ」からとろみを引いたような濃厚な味にカツオだしを効かせたものを思い浮かべるとよいでしょう。
 
大問題その2
シャリの味が濃い。五目ずしの濃さ、甘酸っぱさ。五目ずしからカンピョウとシイタケとデンブを引いて甘味酸味はそのままと思ってください。
 
つまり鮮度抜群のネタに江戸前握りの煮きり  を思うさま付けて + 五目ずし、ちらし寿司 の風味も同時に味わうという異次元の食文化です。
 
【 今回の雑な まとめ 】 
これが、鹿児島の味です。鹿児島が主張する寿司のスタイルなのです。これでいいです。全国が均質化画一化して行くなかで、これが鹿児島の食文化なのだと宣言しているのですよ。
 
さぁ、沖縄同様やっぱり来て見て味わうしかありませんぞ。是非!!!!!
チェスト行け~

2014年2月16日日曜日

島豆腐礼賛

嗚呼豆腐よ、島豆腐よ
最終日前日の夕景
少し古いですが、連ドラ「美らさん」の沖縄ブーム以来、内地のスーパー店頭にも島豆腐が置かれていますな。さとの雪㈱さん(徳島市鳴門)のモノが多い。
 
 
しかし、島で食する島豆腐はひと味もふた味も違います。っというか別物ですね。だいたい地の豆腐屋さんが日に三~四回スーパー店頭に配達し、次から次へと売れていきます。出来立てなのでまだ温かい状態。つまり豆腐は冷やされて売られていないのです。
さっそくその味をレポートすべくサンエーと並ぶスーパーの雄「かねひで」で調達しましたよ。
 
これが “ 半丁 ” という単位です。内地では一般的に300~400gを一丁として売っていますので、倍の大きさ。扱う単位が違うといえばそうなんですが、値段は200円前後ですのでこちらは倍。その理由は使用大豆の量の違いと言えそうです。
とにかく濃い。持つとずっしりと重い。そして固い。
やわらかめのチーズのようにカットしました。あっ手前は慶良間調達のアオリイカです。
 
口に入れるとまず、大豆そのものの香りとニガリに使っている海水の程よい塩味が広がります。
程よいというよりもしっかりと塩味ですね。醤油いりません。そして地釜で炊いているらしくかすかな焦げ味がします。
これをオフ フレーバーととるか味わいととるかは、お好みしだいですね。この皿でさきほどの1/3くらい。まだほのかに温かい。素朴ながら凝縮されたリッチな味わいです。
 
 
こちらはイオンでもとめたもの。同じコーナーに3社が競合していました。豆腐需要の高さを感じました。このチョイスは袋に魚がデザインされていたからです。
原材料に食塩とマグネシウム(にがり)そして陸地珊瑚礁浸透海水なるものを使用しています。差別化ですかね。大手スーパーの扱いらしく手造り感は後退してます。温かいまま売っていましたが、要冷蔵の表示が。
硬度は先の真地豆腐店の方がありましたね。塩味はこちらのほうが強い。食塩を足しているのは島豆腐が本来“塩味”だからのようです。
地釜の焦げ臭がしない分大豆の甘味と香がより濃く感じられます。これも塩味の効果かもしれません。しかし、いろいろ加えた結果素朴さが失われたという感じは否めません。
 
真地豆腐店のものは3時間程度放置したら饐(す)えた(乳酸発酵)のですが、こちらは大丈夫でした。町の豆腐屋と豆腐工場の製品管理の差でしょうかね。地元スーパーと大手スーパーの差なのかもしれませんが。
好みとしては断然「真地豆腐店」の島豆腐です。微妙な差なんですが淡泊なだけに際立ちます。各家庭お好みの銘柄があるんでしょうね。
 
こんな豆腐が毎日食べられる沖縄の人たちがうらやましい。魚と並んで島で味わうべき逸品。そう思います。
ついでにさんぴん茶。ジャスミン茶なんですが、沖縄で味わうとまた格別です。
 
冒頭の夕景、穏やかな凪は湾内だけです。遠く防波堤の向う、東シナ海は…
 
どっか~ん
本土は大雪の模様。こちらは大時化です。さぁ次回から鹿児島大噴火編!!!!。やれやれ

2014年2月13日木曜日

タマンのイユ汁

那覇市内に「いゆじ」という超マニアックな魚屋があるという情報を得て、Captainを誘い調査に赴く予定だったのですが…
どっか~ん
風速25m/s、荒天待機となりました。
2月に青い空・青い海を夢見て沖縄に来てはなりません。

沼津風に慣らされた私はひるまず、またまた「えんがん」行きを強行。
本日のテーマ「タマンのイユ汁」に遭遇することとなるのですが、、、とりあえずその前に途中で出会った沖縄野鳥の紹介

スズメ目ヒヨドリ科シロガシラ属シロガシラPycnonotus sinensis
今回は日本野鳥の会に頼らず、自力で調べました。
 
本土のスズメのように、本島ではどこにでもいる鳥です。実にいい声で高みから鳴いています。遥か昔に台湾から連れてこられた外来種だそうです。
 
スズメ目ツグミ科イソヒヨドリ属イソヒヨドリMonticola solitarius
 おぉ、これは希少種目撃か!? ルリカケス!?と思いきやかなり普通の鳥らしいです。本土の都市部にも適応しているとのこと…こんなきれいな鳥見たことないけど。

鳥たちに見送られて沿岸漁業協同組合直営「えんがん」に到着。本日の水揚げから
おおぉ、なんとアバサー汁があるではないですか!! 
アバサーとはハリセンボンのこと。イラブー汁(ウミヘビの燻製)、イカ墨汁と併せ沖縄三大汁と呼ばれている。食べた後に格別な余韻が残ると絶賛されているのです。
以前釣り上げたヒトヅラハリセンボンを自宅で鍋にしましたが、フグチリそのものかそれ以上でした。当たり前ですどちらもフグ目ですから。

魚汁(イユジル)も凄く気になったので使う魚を尋ねると ” タマン ” とおっしゃる。
う~ん決められない男としては迷った挙句、タマンのイユ汁に決めました。
その魚タマンとはいったい…
かつて県魚の座をグルクン(タカサゴ)と競い合った スズキ目フエフキダイ科フエフキダイ属ハマフエフキ(Lethrinus nebulosus)英名:Blue emperor ” 青い皇帝 ” ですよ!!
 
近年県中央部本部町で養殖が成功し、アーラミーバイ(ヤイトハタ、チャイロマルハタ)、沖縄クロカンパチ(スギ)とともに 安定供給が期待されている魚種です。
しかし、ここ ” えんがん ” でなら養殖モノを出されることはまずないでしょう。
待つことまたまた30分
                              

 チヌマンのマース煮ほど迫力は感じられませんが。この器が小ぶりなラーメンどんぶりほどあるのです。

そして中にはタマンの顔1/4、魚体の中ほどの切り身、尾の身、ハラミ(あばら部)と島ドウフが強引にドカドカっと入っています。元はかなり大きな個体です。
つまり一匹のすべての部位が次々と楽しめるように考えられている。さすが魚のプロ集団。

野菜は散らしたネギのみ。これも魚汁の特徴

まず頭というより ” 顔 ” です。牙が怖いですが、味わいはトロトロのコラーゲン。

脂分ではないのですがもの凄いコク味に感じます。 ホホの肉はコリコリとした歯ごたえ。新鮮なんですねぇ。

次に一般的な筋肉部分。魚体中央部です。ここはすっと歯が入り(シンガポールでノコギリガザミを齧り折れた歯を換装したばかりの新品差し歯なので)、奥歯で噛むと肉の弾力が跳ね返してきます。この魚の強靭なパワーを感じますね。

箸で持ち上げているのは尾の身です。一番の可動部だけに、潤滑油的に皮と身の間の血合い部分が厚いです。

年輪のように筋束が盛り上がっていますなぁ。
汁はかなり甘い白みそ。濃いです。けっして薄味ではありません。

身にクセがないので、薄味でも良いのですが
この味も魚汁の特徴です。







鯛の鯛もしっかり入っていますね。
肩甲骨と烏口骨が癒合したもの。

やっぱりわれわれの祖先なんですね。左下に腕が伸びているのと想像してみて。
湯気にけるむるよハラミ。やっぱりここが一番!甘い脂にウットリ。あばら骨を一本づつ抜きながらじっくりと味わいます。
「 いゆじ 」には次回行くとして、今日もえんがんで大満足でした。貴重な天然タマンごっつぁんです。”青い皇帝”の高貴な味わいに感服いたしましたヨ。ハハァッ
 
ところで、沖縄って生マグロ天国って知ってました?マグロ好きなら是非一度生マグロ目当てに来なければいけませんな。今の季節はビンチョウ、春からクロマグロ、秋からキハダ、メバチと7月を除きほぼ周年水揚げしたばかりの生マグロが食べられます。しかも驚くほどリーズナブル!
 県の農林水産部水産課も「沖縄美ら海マグロ」のコピーで全国展開出したいらしいのですが、これを空輸したらコストが、そして冷凍すれば生ではなくなるし、やっぱり来て味わうしかない!!!!
オージービーフのように並べれられた刺身用生ビンチョウ。破格です。
個人的には学生時代に嗅いだむせ返るようなマグロの血の匂いの連想からか ” マグロ大好き ” という熱狂はありませんが…ポキなんかにしたら最高だろうね
 
 以上今回も雑にまとめてみました。さぁいよいよ「沖縄フィッシュイーター編」も終わりです。次回「島豆腐を考える編」で沖縄を後にします。

2014年2月9日日曜日

チヌマンのマース煮

関東、東海大雪!長泉町は吹雪!! 記録的大雪!!!

どっか~ん 防波堤を乗り越えて打ち込みます。
座間味から本島那覇港(浦添)にやってきました。すんごい風。しかしこの程度で文句を言ってはいけません。ご覧のように本土は大雪です。


座間味周辺は来年度25年振り認定の国定公園になるそうです。

開発しないでね。クジラには迷惑だよ。

安謝方面をのぞむ。中央岸壁に”えんがん”
気温18℃ながら風速10m/S超え、体感温度はやっぱり冬なんです。沖縄冬の味覚といえば今回のタイトル”チヌマン”です。

周年海水温が高い沖縄では、ご存じのとおりお魚はさっぱりとした白身と皮目の香りが身上
ゲンナーイラブチャー(ナンヨウブダイ)、マクブー(シロクラベラ)、アカジンミーバイ(スジアラ)、タマン(ハマフエフキ)、シチューマチ(アオダイ)などなどなどなど。

しか~し唯一冬にこっっってりとした濃厚な脂がノリノリになる魚がいるのです。それがコイツ

チヌマンことスズキ目ニザダイ亜目ニザダイ科テングハギ属 テングハギ. Naso unicornis
本土のコイツの親戚です。こちらは見たことあるのでは?
糖質制限の実証人体実験ですっかり元気活力を失っている体に気合・闘魂注入するゾ。ウォ~ッたのむぞチヌマン!!




っで”えんがん”到着です。沿岸漁業協同組合直営店。漁港の水揚場にあります。このストレートなネーミング、えんがん でググると一発で出てくるでしょうな。
 あたらしい看板。たぶん次の台風で飛ぶよ。
那覇市沿岸漁業協同組合 海産物「えんがん」
〒900-0001那覇市港町3丁目1番17号
11:00~21:00   098-869-7837
 
 
 
手書きのメニューに本日のおすすめが。
つまりその日の水揚状況によってメニューが決まるのですな。ウツボ(ゴイシウツボ)の煮付けもいいなぁと心ひそかに揺れていましたが季節ではないようです。

ありがたいことに ”チヌマン定食” があるではないか!
迷わずマース煮で注文。オプション300円で刺身を追加します。

じっと待つこと30分。
これです。これがチヌマンのマース煮です。
マース煮とは、昆布出汁、島マース(塩)、泡盛で魚を煮付けたもの。
マース煮と言えば冬場のチヌマンと言われている沖縄海人食文化を代表する逸品。
島ドウフは半丁分。比較で切り身の大きさが伝わるのでは。二人分はあるね。
            

厚い身はギュットしまっていながら身離れはホロッとしています。
 
藻食魚特有のヨード臭は、血抜きと鮮度の良さ、煮汁の泡盛でほとんど感じられませんね

ドロっとした甘い脂肪層がコッテリまとわりついています。すんごい体脂肪率。油粒径の細かい良質の脂がツルツルと喉に流れ込みます。噂に違わずノリノリ!!

刺身は生のトンボマグロ(ビンナガ)とカジキ(多分クロカワ?)。エッジが立つほど新鮮な中トロ部分。いいグラデーション
 
いやはや、ごちそうさまでした。濃い魚油を体の隅々まで浸み込ませ、来たときとは別人のように北風を跳ね返し洋々と帰ったのでした。島唄なんか歌いながらね。顔なんか翌朝もテラテラ。

ところで気にならなかったヨード臭ですが、後からしつこ~くしつこ~く唇にまとわり続けるのでした。そういえばコイツの仲間にトカジャーと呼ばれる強烈なヤツが居て、トカジャー = 食べたら十日は匂う  と言われているのを思い出したよ。でもでもとってもおいしかったよ。おいしかったよ~

いつものように、まとめはきわめて雑です。次回をお楽しみに。