嗚呼豆腐よ、島豆腐よ
最終日前日の夕景 |
少し古いですが、連ドラ「美らさん」の沖縄ブーム以来、内地のスーパー店頭にも島豆腐が置かれていますな。さとの雪㈱さん(徳島市鳴門)のモノが多い。
しかし、島で食する島豆腐はひと味もふた味も違います。っというか別物ですね。だいたい地の豆腐屋さんが日に三~四回スーパー店頭に配達し、次から次へと売れていきます。出来立てなのでまだ温かい状態。つまり豆腐は冷やされて売られていないのです。
さっそくその味をレポートすべくサンエーと並ぶスーパーの雄「かねひで」で調達しましたよ。
これが “ 半丁 ” という単位です。内地では一般的に300~400gを一丁として売っていますので、倍の大きさ。扱う単位が違うといえばそうなんですが、値段は200円前後ですのでこちらは倍。その理由は使用大豆の量の違いと言えそうです。
とにかく濃い。持つとずっしりと重い。そして固い。
やわらかめのチーズのようにカットしました。あっ手前は慶良間調達のアオリイカです。
口に入れるとまず、大豆そのものの香りとニガリに使っている海水の程よい塩味が広がります。
程よいというよりもしっかりと塩味ですね。醤油いりません。そして地釜で炊いているらしくかすかな焦げ味がします。
これをオフ フレーバーととるか味わいととるかは、お好みしだいですね。この皿でさきほどの1/3くらい。まだほのかに温かい。素朴ながら凝縮されたリッチな味わいです。
こちらはイオンでもとめたもの。同じコーナーに3社が競合していました。豆腐需要の高さを感じました。このチョイスは袋に魚がデザインされていたからです。
原材料に食塩とマグネシウム(にがり)そして陸地珊瑚礁浸透海水なるものを使用しています。差別化ですかね。大手スーパーの扱いらしく手造り感は後退してます。温かいまま売っていましたが、要冷蔵の表示が。
硬度は先の真地豆腐店の方がありましたね。塩味はこちらのほうが強い。食塩を足しているのは島豆腐が本来“塩味”だからのようです。
地釜の焦げ臭がしない分大豆の甘味と香がより濃く感じられます。これも塩味の効果かもしれません。しかし、いろいろ加えた結果素朴さが失われたという感じは否めません。
真地豆腐店のものは3時間程度放置したら饐(す)えた(乳酸発酵)のですが、こちらは大丈夫でした。町の豆腐屋と豆腐工場の製品管理の差でしょうかね。地元スーパーと大手スーパーの差なのかもしれませんが。
好みとしては断然「真地豆腐店」の島豆腐です。微妙な差なんですが淡泊なだけに際立ちます。各家庭お好みの銘柄があるんでしょうね。
こんな豆腐が毎日食べられる沖縄の人たちがうらやましい。魚と並んで島で味わうべき逸品。そう思います。
冒頭の夕景、穏やかな凪は湾内だけです。遠く防波堤の向う、東シナ海は…
どっか~ん
本土は大雪の模様。こちらは大時化です。さぁ次回から鹿児島大噴火編!!!!。やれやれ
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