2014年2月9日日曜日

チヌマンのマース煮

関東、東海大雪!長泉町は吹雪!! 記録的大雪!!!

どっか~ん 防波堤を乗り越えて打ち込みます。
座間味から本島那覇港(浦添)にやってきました。すんごい風。しかしこの程度で文句を言ってはいけません。ご覧のように本土は大雪です。


座間味周辺は来年度25年振り認定の国定公園になるそうです。

開発しないでね。クジラには迷惑だよ。

安謝方面をのぞむ。中央岸壁に”えんがん”
気温18℃ながら風速10m/S超え、体感温度はやっぱり冬なんです。沖縄冬の味覚といえば今回のタイトル”チヌマン”です。

周年海水温が高い沖縄では、ご存じのとおりお魚はさっぱりとした白身と皮目の香りが身上
ゲンナーイラブチャー(ナンヨウブダイ)、マクブー(シロクラベラ)、アカジンミーバイ(スジアラ)、タマン(ハマフエフキ)、シチューマチ(アオダイ)などなどなどなど。

しか~し唯一冬にこっっってりとした濃厚な脂がノリノリになる魚がいるのです。それがコイツ

チヌマンことスズキ目ニザダイ亜目ニザダイ科テングハギ属 テングハギ. Naso unicornis
本土のコイツの親戚です。こちらは見たことあるのでは?
糖質制限の実証人体実験ですっかり元気活力を失っている体に気合・闘魂注入するゾ。ウォ~ッたのむぞチヌマン!!




っで”えんがん”到着です。沿岸漁業協同組合直営店。漁港の水揚場にあります。このストレートなネーミング、えんがん でググると一発で出てくるでしょうな。
 あたらしい看板。たぶん次の台風で飛ぶよ。
那覇市沿岸漁業協同組合 海産物「えんがん」
〒900-0001那覇市港町3丁目1番17号
11:00~21:00   098-869-7837
 
 
 
手書きのメニューに本日のおすすめが。
つまりその日の水揚状況によってメニューが決まるのですな。ウツボ(ゴイシウツボ)の煮付けもいいなぁと心ひそかに揺れていましたが季節ではないようです。

ありがたいことに ”チヌマン定食” があるではないか!
迷わずマース煮で注文。オプション300円で刺身を追加します。

じっと待つこと30分。
これです。これがチヌマンのマース煮です。
マース煮とは、昆布出汁、島マース(塩)、泡盛で魚を煮付けたもの。
マース煮と言えば冬場のチヌマンと言われている沖縄海人食文化を代表する逸品。
島ドウフは半丁分。比較で切り身の大きさが伝わるのでは。二人分はあるね。
            

厚い身はギュットしまっていながら身離れはホロッとしています。
 
藻食魚特有のヨード臭は、血抜きと鮮度の良さ、煮汁の泡盛でほとんど感じられませんね

ドロっとした甘い脂肪層がコッテリまとわりついています。すんごい体脂肪率。油粒径の細かい良質の脂がツルツルと喉に流れ込みます。噂に違わずノリノリ!!

刺身は生のトンボマグロ(ビンナガ)とカジキ(多分クロカワ?)。エッジが立つほど新鮮な中トロ部分。いいグラデーション
 
いやはや、ごちそうさまでした。濃い魚油を体の隅々まで浸み込ませ、来たときとは別人のように北風を跳ね返し洋々と帰ったのでした。島唄なんか歌いながらね。顔なんか翌朝もテラテラ。

ところで気にならなかったヨード臭ですが、後からしつこ~くしつこ~く唇にまとわり続けるのでした。そういえばコイツの仲間にトカジャーと呼ばれる強烈なヤツが居て、トカジャー = 食べたら十日は匂う  と言われているのを思い出したよ。でもでもとってもおいしかったよ。おいしかったよ~

いつものように、まとめはきわめて雑です。次回をお楽しみに。

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