抱き上げていた子が、親の背を越しその先を行こうとする。蒼穹のその向こうに輝ける幸福のあることを願って止みません。今ここに、生きて在ることは素晴らしい。
Kosciuszko National Park はユネスコの「人間と生物圏計画、生物圏保存地域」によりユネスコ・エコパークに指定されています。
冬季の積雪が夏季には高層湿原を現出させます。低温なので枯死した植物が分解されにくく何層にも積っています。工事で歩道が通れず脇に降りる個所がありましたが、ふかふかでマットレスを踏んでいるようでした。踏圧による影響を避けるため、草原地帯はグレーチングが延々と敷かれています。
ブロックからグレーチングに変わる手前です。歩き出し15分で分岐がありあます。左手に進むとDead horse gap Track。死んだ馬の骨があるとか、野生馬が住むとか。野生とは言え、移入された家畜が野生化したものです。
辿ってきたブロック帯を振り返ります。
無限遠点。左手稜線の最高点が山頂です。
あまりに空気が澄み渡っているので指呼の距離に観えますが、さらに90分歩きます。
高層湿原を彩る植物たち。得意の魚名の同定でさえ覚束ないのに、植物。無理です。
歩き出しから45分、展望台です。
小休止。完全な登山装備、高低難易に関わらず常に備えねばならない。生きて還るために。
歩き出しから50分、残雪です。
融雪が水源になっています。小さな魚がいました。冬場はどこにいた?干上がると草原になるこのくり返しです。
歩き出しから90分、豪州最高点の湖 Lake Cootapatamba 国内唯一の氷河湖
【今回の有難いマイレージ】
- 登山道は整備されつくしている。決して道から降りてはならない。その一歩が何万年もの推積を壊すかもしれない。
- 歩いても歩いても素晴らしい風景は尽きることが無い。完璧ともいえる快晴に恵まれた偶然。親子三人最後の旅(次回は10ん年後、孫の財布代わりである)を祝福しているかのようである。
- 昆虫が少ない。蝿と巨大テントウムシを観察しただけ。この点生き物マニアには物足りないかもしれない。
【次回予告】
大自然の美しさに圧倒される我々。空に届かんとする登山道。その先に待つ最高峰山頂。そこにあるものとは、待て次回
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