2018年3月22日木曜日

Canberra オーストラリア首都特別地域(ACT)奇譚ノ弐拾陸

20180214-065414-0 早朝の出発です。Lauseston 観光ほぼゼロ状態で、朝0500起き、0620出発本日は141km西へ、Cradle Mountain - Lake St Clair National Park の一角、クレイドルマウンテンを目指します。しかし、この天気。トロピカルサイクロンの過ぎた後に発生した前線の通過により、強烈な悪天候です。

幾度となくすれ違う対向車の水しぶきで視界0状態連発。恐ろしかった。

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一号線を降りて間もなく豪雨により視界0。ワイパーが役に立ちません。

停車して荒天待機です。車体を揺るがす暴風雨。




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 前線通過。走行再開。折れた枝が散乱しています。

 Naviに導かれるまま遭難寸前。作業用林道に迷い込みます。OLYMPUS DIGITAL CAMERA








20180214-082813-0 ユーカリ高木密林の間を進んで行きます。







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Launceston 出発から2時間30分植物相が変わり疎林と草原に。




20180214-091924-0 0920 ビジターセンターに到着。 ユネスコの世界遺産にタスマニア原生地域として登録されています。

 入域料AU$16.5/1日を支払い、チケットをもらいます。これがDove湖畔とビジターセンターを結ぶシャトルバスの乗車券にもなるので大切に。

20180214-114437-0前線の後背を回り込む寒冷な南風(南半球なので)により、雨から霰に変わりました。

入域料を支払い、雨支度を整えるためHoldenに戻って気がついた。右後輪ペッタンコ???パンクしてね?

ちなみに豪州ではpuncture とは言わず flat tire といいます。

20180214-135417-0 Holden車の後輪は鉄ホイールで小径というわけではありません。交換後です。

 奥様がレンタカー会社にパンクしたから修理業者をよこせ。と電話したところ、「ん?意味わかんない。スペアタイヤ積んでるんだろ?問題ないじゃん。はっはっはっ。じゃな。」オーストラリアの悪路ではパンクなんて茶飯事でスペアタイア交換が当たり前なんです。

しかし日本人の当たり前ではJAFを呼びます。スペアタイヤ交換なんて教習所でやったような気がするだけで、我が家のSUZUKI IGNIS にいたってはスペアタイヤの設定はありません。

確か固い個所があってそこにジャッキを当てるんだったな。ってどこも固いじゃん。適当に検討をつけて、ジャッキアップ、パンクしやがったタイヤとスペアを交換。拍子抜けするほど簡単でしたが、その間も霰は降りしきり、通りすがりのOZは「ハッハッハッ 寒いのに頑張るね。」といい手伝う風は無し。

20180212-101015-0 戦争記念館に貼られた世界一有名なポスター。1914年当時一万枚刷られた本物(多分)。キッチナー元帥。

 タイヤを交換するのはYOU!お前だ!!

 この一枚で300万人を徴用し、地獄に送り込んだんですね。

 クレイドルマウンテン降りしきる霰の中でのタイヤ交換地獄。



【本日の有難いマイレージ】

  1. LauncestonからCradle Mountain Visitor Centre までは114kmであるが荒天より体感300kmである。高速網で接続されるが、こんな道を高速で走らせるのはいかがなものか。乗用車本来のポテンシャルからすれば楽勝で、日本人は日常その20%程度しか使用していないということか。
  2. 州内の国立公園は共通券となっているので、8週間有効のHoliday Pass AU$60 を購入すれば島内20の公園をすべて巡ることもできる。
  3. 道中補給地もトイレもほぼ無し。この点レンタカーで移動する際には注意が必要なのはCanberra~Thredbo と同じ。国土が乾燥しているので、表皮から蒸発するので不要ということか。
  4. 日本でもそうだが、悪天候が予報されていたらそれを軽く評価してはならない。温暖化により空気中の水蒸気量が増加しているので、潜在エネルギー量がもの凄い。30年前の経験は役に立たない。トロピカルサイクロン=南半球の台風が先週通過した。その後背に流れ込んだ寒冷な空気によりなんと霰が降りしきった。積もる始末。この日タスマニア全土、本土南東部は相当な被害が発生した。
  5. パンクの原因は暴風により散乱した枝か、迷い込んだ林道の砂利によるものか。いずれにしろその程度で穴の空くタイヤを履く豪州車にはがっかりである。

【次回予告】

行く手を阻む暴風雨を乗り越え、Cradle Mountain-Lake St Clair National Parkに侵入したわれわれをパンクが襲う。好転の見込みの無い気象状況。わずか半日の間に旅行の状況が一気に悪化する。この先に待ち受けるものはなにか。手に汗を握る展開に目が離せない。待て次号

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